『アイヌ童話集』金田一京助・荒木田家寿(角川ソフィア文庫)
著者:金田一京助・荒木田家寿
発行元:KADOKAWA(角川ソフィア文庫)J219-1
発行日:2019年5月25日初版
サイズ:文庫サイズ・288ページ/16話収録
定価:960円+税
表紙画:和田三造
☆1981年刊行の講談社文庫『アイヌ童話集』に中川裕(アイヌ語研究者、千葉大学教授)の書き下ろし解説をつけて再刊行。
金田一京助(きんだいち・きょうすけ/1882-1971)……アイヌ研究で有名な言語学者、民俗学者、文学博士。岩手県出身。長男が日本語学者の金田一春彦。
荒木田家寿(あらきだ・いえひさ/1902-1981)……金田一の末弟。岩手県出身。親戚の荒木田家を継ぐ。
金田一がアイヌ語の原文から忠実に和訳した本文(『アイヌの研究』『ユーカラ概説』『アイヌの聖典』『アイヌの神典』その他)から、荒木田が子ども向けに物語風に書き直した童話集。
多くの叙事詩(ユーカラ)、聖伝(オイナ)、昔話(ウェペケル)から16話を選出。
人祖アイヌラックル(またの名をオキクルミ)の聖伝(オイナ)、パナンペ(川上の者)・ペナンパ(川下の者)の話(正直じいさんと意地悪じいさん)などなど。
1943年『アイヌ童話集』<第一藝文社>、1948年『あいぬの昔話』<晃文社>から再編集し、
1962年に東都書房から単行本を刊行。
1981年に講談社文庫から『アイヌ童話集』を刊行。
講談社文庫版を底本に、中川裕氏の解説を付け、角川ソフィア文庫<KADOKAWA>から『アイヌ童話集』を2019年5月に再刊。
《目次》
▽まえがき(金田一京助)
◇よもやま昔話
口のきけない子と熊の話
流れてきた子どもの話
鬼が島せいばつの話
雲の船と男の子の話
チャランケの話
砂でつくった鯨の話
おばけ鳥の話
センタカイヌの話
鬼鹿毛どのの話
◇パナンペ・ペナンパ昔話
鬼のわなの話
金と銀の小犬の話
腹のなかの小鳥の話
◇オキクルミの昔話
日の女神を救いだす話
ききん魔を退治する話
神々がざんげ話をする話
生い立ちと晩年の話
▽解説「アイヌの昔話と神話について」(荒木田家寿)
▽角川ソフィア文庫版解説:中川裕
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