『中国民話集』(岩波文庫)
編訳:飯倉照平
発行元:岩波書店(岩波文庫 赤39-1)
発行日:1993年9月初版
サイズ:文庫サイズ/403ページ
ISBN 4003203917
中国の人口の大多数を占める漢民族の民話から、比較的よく知られたタイプの昔話と、日本との比較の上で注目すべきもの44篇を選んで訳出。
訳出に使われた民話の原資料は、1920年代から近年にかけて中国語で刊行された単行本や雑誌など。
《代表的昔話》
十二支の由来・十人兄弟 etc.
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出版社商品紹介
《目次》
・凡例
・中国略図
Ⅰ 村里のあたりで
1 トントン、カッタン、サラサラ――人食いキツネと三人姉妹
2 ヌングアマ――半人半獣の妖怪への,〈仇討ち〉
3 犬が畑を耕す――兄弟分家で犬をもらった弟
4 「漏る」がこわい――〈古屋の漏り〉
5 羽根の衣を着た男――皇帝に仕返しをした〈絵姿女房〉
6 仲たがいした犬と猫――〈犬と猫と指輪〉
7 人を食う蚊――焼き殺さなかった〈蚊の起源〉
8 小鳥の恩返し――嶺南の〈腰折雀〉
9 小鳥前生 三話
一 クイナになった嫁
二 トンビになった目連の母親
三 ホトトギスになった女房
10 植物起源 三話
一 草の実になった女
二 タバコの葉となった恋人
三 神のくれた水仙の花
Ⅱ 海と川のほとりで
11 タニシ女房――おまえらのかあさんタニシの精
12 天の川の岸辺――〈牛飼いと織姫〉
13 蛙の息子――名月の夜に海へ消えた蛙の息子
14 竜王のくれた宝石――音楽の好きな竜王
15 母恋いの洲――珠を呑んで竜になった息子
16 毛蟹の由来――東海の〈蟹むかし〉
17 魚売りと仙人――仙人から真珠をもらった李子長
18 海の水が塩からいわけ――海に沈めた石臼
19 熊女房――島で熊の女房と暮らした男
20 「年」という獣――海のかなたから来た怪獣
Ⅲ 平原と山のはざまで
21 蛇の婿どの――妹を殺して蛇婿を奪った姉
22 猿にさらわれた娘――猿のしっぽはなぜ短いか
23 小さなドラ――鼻を長くされた欲ばりの兄
24 狼 ――育てた狼に襲われた老人
25 十二支の由来――猫はネズミを、オンドリは竜を憎む
26 猫と虎とネズミ――虎に木登りを教えなかった猫
27 きこりと虎――虎のトゲを抜いてやったきこり
28 山羊の王さま――山羊におびえる虎
29 岩の戸よ開け――葦の花で宝の山を開く
Ⅳ 人と人のあいだで
30 十人兄弟――大水で長城と始皇帝を押し流す
31 エンマ様をぶち殺した農夫――目腐れも登場する〈俵薬師〉
32 蛇が大臣を呑みこむ――蛇の両目をくりぬいた男
33 人は金の欲で死ぬ――太陽の国で焼け死んだ兄
34 乞食となる運勢――幽霊屋敷で手に入れた宝物
35 マトモとマヤカシ――〈聴耳〉で禍福を分けた義兄弟
36 雲から落ちた刺繍靴――大蛇の穴から救われた王女
Ⅴ 男と女のかかわりで
37 生まれつきの運――月に残る〈炭焼長者〉譚の影
38 かまどの神の由来――張郎と丁香の物語
39 幸せをさがしに――西の国の仏様をたずねた若者
40 手品師の娘との恋――傘に入れて連れだした嫁さん
・比較のための注と資料出所
・解説
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